LINEで送る このページを Google Bookmarks に追加

令和01年07月07日:上野の杜の氷彫刻コンテスト


    たまたま、日曜日と七夕が重なると言うロマンティック(?)な日に、折角なので精養軒にでも行ってオムレツを食べようかと言う気持ちになっていた。
    小雨の降る中、上野駅を降りて多少まごつきながら精養軒の方へと歩いて行く。
    あまり来慣れていない場所と日曜日&七夕と言う事も重なって、何やら広い広場の方へ歩いていたらしい。
    そこでは、【第50回 氷彫刻コンテスト】となるものが開催されていた。
    結構な人だかりで、それこそ洋の東西を問わず外国人観光客もスマートフォン片手にパシャパシャとやっていたが、森に囲まれたストリートの両わきに氷柱の氷細工がズラッと並んでいるのは誠に壮観であった。
    これが、晴天であれば、また涼を誘う催し的な感じに受け取ったのかも知れないが、何分の曇天と小雨の降る中だったので、それこそそのストリート自体が美術館のコリドールの様な威容に見えてしまうのは不思議な事であった。

    歩きながらその場に居る人達の話を聞くと、どうやら50分で彫刻を切り出すらしく、終わったばかりに人などは、汗だくの様子であった。
    全国あちこちからの参加らしく、どこから来た、と言う話が飛び交ってもいた。
    良く話を聞き込んだ訳ではないので、本当に道行く際の聞きかじりだが、料理関係者の方々が参加されてるようだった。
    当たり前と言えば当たり前なのだが、そもそも【氷細工】などと言うものはホテルや結婚式の宴会で使うものであって、利用方法としては限られるだろうから、この時、上野の杜にいたのは、その手の関係者ばかりだったのだろう。
    後になって、もう少し聞き耳を立てて、いや、誰かにちょっと話を聞いてみても面白かったのだろうが、気持ちは「精養軒」にあったので、足早に氷の彫刻ゾーンを過ぎ去ってしまっていた。
    ところが、肝心の精養軒は行くと何やら長蛇の列で30分以上待つとの看板が。
    普通であれば30分程度は待つのだが、あいにく小雨と曇天と言う事もあって、今回は精養軒を見送る事にしたのだった。

    【氷細工】は大きいモノを保管場所の問題もあるし、小さいモノは作っている傍から溶け出す氷の性質上これまた難しいし、ホテルや宴会場の様な大勢の人が居て役割分担が決まっているところならばともかくも、或いは、イベントや宴会などで一定の人数が集まる催しならばともかく、なかなか食べ歩きの中でお目にかかるのは難しいなと思うところ、以前にアタゴールの曾村氏に【氷細工の彫刻】をお願いして作っていただいた事があったが、改めて無茶苦茶な事をお願いしたものだったと、その厚情に感謝するばかりなのでありました。

    氷柱の数々 (左)はよもやコイキングでは無いと思うが……(中央)個人的には一番好きなモノだった(右)やはり……鯉