また、前菜は「ドミノ」をモチーフに。「ルーレット」をモチーフにしたモノとしては、まさに今回の眼目の【古典菓子カジノ】がそれに当たるので、他に何かないか探していると、(これまた良くしたもので)舌平目を使った「filet de sole Domino」なるものとそのルセットがあったので、「見てみたい」「食べてみたい」「これを逃す手はない」と言う三重奏で、これを持って来ることにしました、
そして、メインとしては「賭け」の象徴でもある「ブックメーカー」を。これもまた、こんな料理があるのかと言う驚きの一言だったのですが、どうやらサンドイッチの本家イギリスと、イギリス人の賭け好きと言う部分からか、「sandwich du bookmaker」という”ステーキサンド”が類型として存在していたのですが、これをそのまま持って来ても十分だとは思ったものの、ちょっと捻りと言うか一工夫があると面白いかなと言う事で、日本の【賭場】の事を【鉄火場】と言う事から名付けられた「鉄火(巻き)」が思い起こされたので、ここは【鮪】を使ったサンドイッチにしてみようと思ったのでした。
最後にデセールは【カジノ】と言う事を加えて、この素案を、a ta guele の支配人市川さんに目を通して頂いて、最終的な内容や仕様は曾村シェフにお任せする運びとなりました。