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神保町:2014年12月06日:スマトラ共栄堂


    古本を観に行く時間はないものの、乗り換えや、仕事先へのショートカットなどで神保町を歩くと言う事は多々ある。
    そんな中で、路上に一際目立つ看板があるのが「スマトラカレー共栄堂」
    以前からここを通るたびに、どんなカレーかと興味を持っていたのだが、なかなか入る機会に恵まれず、何気なく「今日もスマトラ共栄堂ある」などと視認しつつ通り過ぎていた。
    そんな中、ちょっと夕刻で時間的に空く事になったので、意を決して赴く事にした。

    (左)夜陰に怪しく光る緑の看板(2014年)(中央)コーンポタージュ(右)タンカレー




    地下に続く階段を降りると、意外にガラス張りの感じのお洒落な入り口に到着。
    次の移動の事を考えると、余りゆっくりとしていられないので、通りす歩いているときから気になっていた「焼きリンゴ」なるものは今回は見送る事にして、「タンカレー」を頼む事にした。
    最初に運ばれて来たのは、コーンポタージュだった。
    結構意外な一品(アミューズ?)だったので、びっくりもしたが、なかなか良く出来ていて、ここがカレー屋であることを一瞬忘れるほどでした。
    ややあって「タンカレー」が登場。
    結構肉厚の「タン」がゴロゴロと入っています。
    そして一口……旨い。
    ただ、この旨さは、カレー?と言うよりも洋食屋やフランス料理に近い感じの仕上がりだったのが非常にサプライズでもありました。
    確かに、「ご飯」に「ルー」だから、ご飯にかけてカレーともなるけど、ご飯は別に食べて「タンシチュー」にもなるよなぁなどと想う位の悩ましさ。
    洋食もカレーも基本は「ルー」であるから(これはある意味フランス料理もか)、基本がちゃんと出来ていれば、美味しさは似てくる部分ではあるなと再認識を。
    まぁ、創業の想いが「カレー」なので、カレー屋と言う看板を掲げているのでしょうが、何か実態は限りなく洋食屋さんに近いモノを感じた一コマでもありました。

    (左)タンカレー(中央)歴史を感じさせる額(右)2019年の看板




    その後、神保町のこの通りは相変わらず良く通るのだけれども、なかなか「共栄堂」の扉をくぐるチャンスには恵まれない。
    あの時、本当にエイヤッと店に入ったのは、我ながらついていたと思うなどと、あの妙に人を惹きつける看板を見る度に思うのである。
    それにつけても、「共栄堂」のHPを見ると、【焼きリンゴ】がピブグルマンに選ばれたりしているのを見るにつけ、やっぱりカレー屋さんじゃなくて、洋食屋さんなのでは?と言う思いをもったりもするのである。

    (そして、この不確実性な経済状況下の中で、2014年と2019年で価格が変わっていない事に気づいて驚愕をしたりもするのである。)