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ルイのおでかけメモワール:地の巻
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代官山:2013年04月23日:小川軒
何回かお食事をご一緒している方(某氏)が「小川軒」に興味を持っているとの事で、では今度行きましょうということになって行ったのがこの時であった。
実はこの時、待ち合わせの駅を「代官山」にしていたのだが、何故か自分は「中目黒」と思い違いをしていて、先方が来ないな来ないなという事で1時間ほども中目黒で待っていたのだった。
結局、自分の思い違いで手帳を見ると「代官山」と書いてあって、なんで「中目黒」と思い違いをしたのかは全くもって謎だったのだが、急遽「代官山」へと急行して、そこで待っておられた某氏に平謝りに謝ったというのも懐かしい記憶である。
そんな時間のロスもあって、小川軒までは猛ダッシュで歩いて、何とかお昼の時間に滑り込む事が出来た。
(左)インドネシア風カレー (右)グレープフルーツゼリー
「小川軒」と言えば、【レーズンサンドイッチ】という位にその筋では有名で、ある意味「小川軒ブランド」が確立されている訳だが、実は日本における洋食(フランス料理的洋食)を固めていったお店の一つでもある。
(このお店は”巨人軍の長嶋茂雄氏”がご贔屓のお店としても有名である)
そんな事もあって、どんな料理を食べようかと考えてもいたのだが、漸くお昼の営業時間に駆け込んだという体たらくもあって、「インドネシア風カレー」なるものを頼むのが精々であった。
ドイツ陶器を思わせる白磁に上品に入る「インドネシア風カレー」
肝心のお味としては、「丁寧」「出汁を巧く効かせてある」ということがベースで、良くある”上品なカレー”という具合であるだろうか。
”可も無く不可も無く”という表現になってしまうが、良く言えば、「ハズレは無い」という事になるし、悪く言えば「特徴が無い(カレー特有の”刺激”を感じさせない)」という事になってしまうだろうか……
もちろん、営業時間ギリギリに、スーツ姿でダッシュしてきた人間達にどの位気合いを入れたモノを作るのかといえば疑問な事なので、これはこれで仕方が無い事だが(やはり作る側も食べる側の気合いと言うか何というかで違う部分は出てくると思うので)、某氏はもう少し「小川軒ブランド」を探索したいという興味はあったようだが、自分はこのカレーで「小川軒」に対しては余り気乗りしない感じにはなったので、また気が向いたら来てみるか?という程度での認識になってしまった。
本来であれば、「小川軒」らしさを感じさせるものを頼むべきだったのだろうが、最初の入り口を間違うといけないという見本の様な一コマとなってしまった。
食後のデザートの「グレープフルーツのゼリー」が、梶井基次郎の【檸檬】の様に、何かを訴えていることは感じるのだが、それが何か……ピンと来ないままに店を出たのであった。
”某氏”には悪いことをしたな(待ち合わせの件も、小川軒の探索も)と思いつつ、今に至るが、「小川軒」に再度食べに行こうという気にもならずに長い月日が経ってしまった。