LINEで送る このページを Google Bookmarks に追加

東京駅グランスタ:2012年04月03日:日本食堂


    先日、強烈なノスタルジックな思い出が蘇ってきた【グランスタの日本食堂】
    昨日は、「煮込みハンバーグ」を食べたので、今日は違うものをと思い、知人を誘ったところたまたま時間が合うとの事だったので、ご一緒してまた東京駅の地下へと赴くこととなった。

    (左)ご飯とメンチカツ(中央)メンチカツ(右)店内



    ちょっと混んでいた事もあり、暫し外で待ってから入ることになった。特にここが人気があるという訳ではないのだろうが(隣の牛タン屋の方は何時も混んでいる)やはり【日本食堂】に郷愁というか懐かしいと思う人(+鉄道ファン)は多いのだろうなぁと思ったりもする。
    メニューは昨日見ていた事もあって、すんなりと「メンチカツ」を頼む事とした。
    店内が列車の食堂車の様な風体かつホテルのレストランに居るかの様な内装になっているので、店内は割と狭いのだが余り窮屈観は感じないのは、これまでのJRの運営ノウハウの一つなのだろう。
    ここで、後は、【古の特急つばめ号のメニュー】などを復刻してくれたら良いのに、などと思ったりもするのだが、今となってはなかなかコストの点で難しいのだろう。
    そんな事を知人の方とお話していると、あっと言う間に目の前に「メンチカツ」が登場。

    漆黒の見事に敷き詰められたドゥミグラスソースに、マッシュポテトが台座として、そしてその上にドーンとメンチカツが鎮座して何とも素晴らしい威容を誇っている。
    人参とブロッコリーがさりげなく、しかし、意外に存在感があるのは心憎い。
    色々と盛り付けを見るのだが、結構、勝負をしている感じの一皿であろうと思う。

    ザクっとしたちょっと重めの衣を崩して、肉と衣をドゥミグラスソースにつけて食べる……
    下のマッシュポテトを付けて食べる……
    マッシュポテトとドゥミグラスソースを付けて食べる……

    どの局面でも素晴らしい「メンチカツ」の顔を見せてくる。
    ある意味、それほどの完成度を有する「メンチカツ」なのだが、これは下に敷いてあるドゥミグラスソースの完成度が高いという事にあるのだろう。
    まるで、某アニメの第12使徒:ラミエルの様に、実体はこのドゥミグラスソースで、上にあるメンチカツは虚像なのでは……とも思わせる。
    その漆黒のソースに全てが吸収されている…と言うのはあながち間違えではないだろう…と思うソースを大量に生産できる【日本食堂】の技術・運用に感服するのである。

    【下の実体】と【上の虚像】が【白きモノ】に三位一体として吸収される時、【日本食堂の秘儀】は完成したと言えるのかもしれない……と独り(目の前に相手の方はいたのだが)妄想と、メンチカツの味に酔いしれると言う不思議な体験をした4月の日の出来事だったのです。