LINEで送る このページを Google Bookmarks に追加

大宮ルミネ:2019年06月09日:五島軒バル


    大宮の鉄道博物館でランチを済ませた後、そのまま帰るのも勿体なかったので、大宮駅のルミネにある五島軒バルに寄って帰る事にした。
    五島軒と言えば、函館が誇る屈指の名店だが、それが北海道以外で支店(函館の五稜郭タワー)を出すと言うのには非常に興味を掻き立てる事でもあるし、 遠く、函館まで行く機会が無い身としては、五島軒の味は、百貨店や成城石井などで見かける「五島軒カレー」でその片鱗を知るしか無かった訳だが、こうして首都圏に出店してきていると言うのも何かの機縁かと思い、【日本食堂】→【五島軒】とハシゴしてみる事に。

    (左)(中央)小海老とアボガドのサラダ(右)パン



    大宮の方は、”五島軒バル”という名前や駅ビル(ルミネ)に入っていると言う事からもカジュアルな設定で作られているようだったので、五島軒の片鱗を感じるために色々と試したいメニューもあったけれども、”カレー”を食べて様子を探る事とした。
    先ず目についたのが、「メモリアルリッチ鴨カレー」なるもの。
    どうやら、上皇・上皇后陛下が召し上がったと言うものらしく、「鴨」とで食べるというのもなかなかに興味深かったが、函館の本店ならともかくも、この形態(バル)でどの程度のモノが出てくるかは分からないので、今回は避ける事として、オーソドックスに看板メニューである「五島軒イギリスカレー」と「フランスカレー」の二つをオーダーする事にした。
    店内は非常に活気があって、時間帯がそれなりに遅い時間と言う事もあってか、ほぼ満席の状態であった。

    フランスカレー(本店では「フランス風カレー」と表記)



    最初に、フランスカレーの方がやってきた。
    メニューの説明にもあったように、生クリームを入れてマイルドにしてあると言うカレーである。
    レ―ドルを掻きまわして上に足されている生クリームを掻きまわして、ご飯の上にかけて一口頂く。
    説明の通り、全然スパイシーな感じは無く、上品なカレーシチューと言った感じであろうか。
    生クリームを入れるのを、なぜフランス風と言うのか不思議な感じもしたが、生クリームを入れる事で少々カレーの輪郭がボヤットしてしまっているのが残念ではあった。

    五島軒イギリスカレー(本店では「イギリス風カレー」と表記)



    程無く、看板のイギリスカレーが登場。
    こちらは、先のフランスカレーよりも見た目が濃く、運ばれて来た時にもカレー独特の香料の匂いが香ったので、より本格的にカレーらしさを覚える。
    おれまた、レ―ドルを掻きまわして、ご飯の上にかけて一口頂く。
    先ほどがマイルド過ぎたのか、こちらのより”カレーカレーした感じ”が際立つ感じ。
    とは言え……とても美味しいと言う事でも無く、かと言ってハズレと言う事でも無く……何となく立ち位置の難しいカレーである。
    市販されている「レトルト」の方が美味しかったと言う事でもないが、何となく拍子抜けをする感じであった。
    ここが、本店と支店との難しいところだろう。
    「資生堂パーラー」などは本店と支店とで差異が無い様な思考を感じるが、ここは「バル」と名付けているので、そもそも高い事も望めない事は承知の上だが、やはり真に美味しいものは函館の本店で食べてくださいと言う事かなとも思ったりもする。
    そう言う訳で、「メモリアルリッチ鴨カレー」にこの場では触手を伸ばす事なく、引き揚げる事にした。
    もし、機会に恵まれて函館に行く機会があれば、【五島軒】本店は必ず行くとは思うが、その時にこの大宮との違いを再確認してみたいとも思う。