LINEで送る このページを Google Bookmarks に追加

六本木:2012年07月30日:ラシャッス(La Chasse)


    暑さが厳しかった2012年、夏バテ状態になっては困ると思い、力をつけに獣でも食べるか?と言う事になった。
    さりとて、夏にジビエと言うのも難しく、あるとすれば季節外れの駆除された獣くらいで、ジビエをやっている処を探すのはなかなか難しいのは止むを得なかった。
    そんな折、シェフ自ら狩猟に出かけるお店の事がネットで特集されており、その中でも一番注目をしたのは、そこの狩猟犬自体も狩猟のお余りの肉(エゾ鹿の挽き肉)を頂いているとの記事だった(この時は、まだ訓練中で実戦には出ていないとの事)。
    狩猟犬自体を大事にするお店であれば、きっと美味しい料理にありつける筈と言う風に思い、出かける事にしました。
    目指す六本木のお店は、少々奥まった坂道をいったところで、六本木初心者の私達には、なかなか難易度が高かったが、何とか到着出来た。
    住宅街の中にある古めかしい感じのお店であった。

    (左)赤ピーマンのムースガスパチョ仕立て(右)鴨とフォアグラの冷製パテ



    メニューの内容としては、10000円のと14000円の二つがあって、品数が3品と4品と言う違いがあったが、欲張りな私達は、4品のコースを頼む事とした。
    最初の赤ピーマンのムースのガスパチョ仕立ては、暑い中、六本木で少々迷子になった私達の喉を潤してくれて、非常に有難かった。
    また、鴨とフォアグラも手慣れた感じの造りで、口の中でザックリとした質感の鴨の肉を味わうような趣向であった。

    (左)オマールエビとサマートリュフのリゾット(右)夏鹿とキノコのソテー



    3品目は、サマートリュフとオマールの豪華なリゾット。
    4品目は、夏鹿のソテーであった。ジビエシーズンは秋口ではあるので、夏に鹿を食べての美味しくないのでは?とも思ってしまうが、これがなかなかどうして、夏の鹿の方が肉質が柔らかくかえって新鮮な肉質感を味わう事もできるので、意外に夏鹿の方が美味しかったりする事もある。 要は、好みの問題と言う事に帰着するのだが、そう考えると「鹿」は結構ロングタイムで「旬」だったりするのねと言う事にもなる。
    個人的には、「夏鹿」は夏鹿のフレッシュな感じが(近年、気候が変わりつつある日本の初夏において)暑さを爽やかにしてくれるので、お気に入りだったりもするが、付け合わせのソースに工夫が無いと面白くなかったりもする。
    この時の鹿は、少々肉が痩せていた様な気がして致し方なしと言う感じであったが、それぞれ趣のある品を味わって、一時の暑さしのぎにはなったので良かったと思う。

    ちなみに、このお店は、灯りが落としてある様な感じで、中世の古城に来たかの様な感じと言うか、室温になっていて、それだけで、夏の暑さを払う様な感じでありました。他にも色々と中世風の設えの部屋の感じで、なかなか独特なセンスのお店でありました。
    (写真がピンボケなのは、そんな店内の灯り事情もあったりしました。もちろん、ガラケーなんで、それ自体の能力値の低さですが)